
岐阜県土岐市を拠点に作陶を続ける陶芸家・河内啓さんの器が入荷しました。
岐阜県土岐市を拠点に作陶を続ける陶芸家・河内啓(かわちけい)さんの器が、入荷しました。
「陶は、人と自然の間を取り持つ素材だ」と語る河内さん。
生の自然には手が届かなくとも、その『気配』を器を通して感じることで、私たちの暮らしは少し豊かになる。
——そんな静かな想いが、作品一つひとつに込められています。
天然木の灰を使った釉薬による濃淡、ラフに残されたフォルムのゆらぎ。
どの器も、使い続けるほどに愛着が深まる、表情豊かな佇まいを持っています。
また、見た目の美しさだけでなく、
ちょうどいい重さ
手に馴染む持ち手
心地よい口当たり
といった使い勝手の良さも、河内さんの器の大きな魅力。
目立ちすぎず、それでいて確かな存在感を放つその器たちは、どんな食卓にもすっと馴染む、穏やかで素朴な美しさを湛えています。
また、河内さんは日常の器に加え、オブジェの制作にも取り組まれています。
「見ていて落ち着く、楽しくなる。そうした精神的な作用も、道具と同じく大切な機能だと思います」
と話をされていた言葉は、自分たちの視点を広げてくれるものでした。
以前、展示販売で訪れたお客さまが「なんだか懐かしい感じがある」と笑顔で器を手に取られていた光景が、今も印象深く残っています。
懐かしさと格好良さ、その両方を感じさせてくれる作品たち。
ぜひ、手に取ってご覧ください。
■経歴
1967年:静岡県静岡市生まれ
1999年:愛知県立窯業高等技術専門校卒業。卒業後土岐市の製陶所に勤務
2002年:岐阜県土岐市に築窯
2012年:萬古焼きコンペ審査員特別賞受賞
2014年:クラフトセンタージャパン財団「優れた生活の道具」に選定。
2015年:Madu全国店舗巡回展
2019年:DOUBLEDAY店舗巡回展
2020年:岐阜県多治見市に工房を移転