お取り扱い方法 - 陶磁器

手仕事で作られた陶磁器は、素材や釉薬の違いで性質が異なります。陶器と磁器では取り扱いが変わるため、それぞれの基本を押さえることが大切です。このページでは、使用前の準備、日々のお手入れ、困ったときの対処をまとめています。

陶器に関して

レンジ
食洗機
オーブン
直火

ご使用の前に

陶器は水分を吸収しやすい素材です。お料理を盛り付ける前に、目止めを行うと油分や染みを防ぎやすくなります。お鍋に米のとぎ汁と器を入れ、弱火で20分ほど煮沸し、自然に冷ましてください。

目止めをせず、使い込むほど色合いが変化していく風合いを選ぶ方法もあります。どちらを選ぶかはお好みで構いません。

お鍋に器を入れる際は、器同士がぶつからないようご注意ください。

使用上の注意

陶器は温度変化に弱いため、電子レンジ食洗機、直火での使用はお控えください(耐熱器を除く)。

使ううちに「貫入」と呼ばれるヒビ模様が入ることがあります。焼成時の土と釉薬の収縮差によるもので、使用上の問題はありません。

冷蔵庫から取り出してすぐに熱いお湯を注ぐなど、急冷急熱は避けてください。

お手入れについて

使用後は、他の硬い食器とぶつからないよう洗ってください。台所用洗剤と柔らかいスポンジでの手洗いが基本です。

洗った後は水分を布で拭き取り、風通しの良い場所で完全に乾かしてから食器棚へ戻してください。湿気が残るとカビや臭いの原因になります。

クレンザーや研磨剤入りのスポンジは、表面を傷つける恐れがあります。

磁器に関して

レンジ
食洗機
オーブン
直火

ご使用の前に

磁器は土の密度が高く、水分をほとんど吸収しないため、目止めは不要です。

届いたら軽く水洗いをして、そのまま使い始められます。

使用上の注意

磁器は比較的丈夫ですが、作家ものは仕上げが繊細なものがあります。基本的には電子レンジ食洗機も使えますが、直火での使用は割れの原因になるため避けてください。

金彩や銀彩などの絵付けがある作品は、火花や剥がれの恐れがあるため、電子レンジや食洗機の使用はお控えください。

作品によって取り扱いが異なる場合があります。迷ったときは当店にご相談ください。

お手入れについて

台所用洗剤と、傷がつきにくい柔らかいスポンジで手洗いしてください。

洗った後は布巾で水気を拭き取り、十分に乾燥させてから保管してください。湿気が残ったまま重ねると、染みや曇りの原因になります。

頑固な汚れには薄めた漂白剤も使えますが、絵付けがあるものは避けてください。

困ったとき

染みや臭い、カビが気になる場合は、重曹を加えたお湯での煮沸や、薄めた酸素系漂白剤のつけ置きが有効です。器の風合いを損ねないよう、時間と濃度にはご注意ください。

欠けや割れが生じた場合は、金継ぎ(きんつぎ)で修復し、使い続ける方法があります。

当店では、お直しのご相談も承っています。

よくある質問

陶器を使う前の「目止め」は必ずしなければいけませんか?

必須ではありません。目止めを行うと、米のとぎ汁のでんぷん質が器の隙間を埋め、油分や色染みを防ぎやすくなります。一方、目止めをせずに使い込み、染みによる色合いの変化を楽しむ選び方もあります。お好みの方法でお使いください。

食洗機や電子レンジは、すべての器に使えますか?

陶器はひび割れの恐れがあるため使用はお控えください。磁器は基本的に使えますが、すべての作品に当てはまるわけではありません。金彩・銀彩などの繊細な絵付けや、特殊な釉薬を使った作品は、破損や剥がれの原因になるため避けてください。作品ごとに取り扱いが異なる場合は、当店へご相談ください。

陶器の表面に見える細かいヒビのようなものは何ですか?

「貫入(かんにゅう)」と呼ばれるもので、器のひび割れではありません。焼成時の土と釉薬の収縮率の違いで生じる、陶器特有の模様です。使ううちに増えることもありますが、使用上の問題はありません。

陶器と磁器の大きな違いや見分け方を教えてください。

主な違いは素材の土と吸水性です。陶器は陶土から作られ、厚みがあり温かみのある風合いで、水分を吸収しやすいのが特徴です。磁器は石の粉を混ぜた粘土から作られ、薄手で滑らか、水分を吸収しにくいため扱いやすいのが特徴です。指先で軽く叩いたとき、陶器は鈍い音、磁器は高い金属音がすることでも見分けられます。

器についたお料理の染みやカビ、臭いが気になるときはどうすれば良いですか?

染みや臭いには、お湯に重曹を混ぜて弱火で煮沸し、そのまま冷ます方法が有効です。カビが気になる場合は、薄めた酸素系漂白剤につけ置きすることもできます。使った後はすぐに洗い、風通しの良い場所で完全に乾燥させることが、染みやカビを防ぐうえで最も大切です。

大切にしていた作家の器が欠けてしまったのですが、直せますか?

直して使い続ける方法があります。漆と金粉などで修復する金継ぎ(きんつぎ)は、欠けや割れを修復する日本の伝統技法です。当店でも、修復のご相談やご紹介を承っています。