一日一花について
花を生けるとは、一体どういうことなんでしょうかね…。
“生ける”
花を選び、剪定し、その姿を変質させ、水の入った花器にそっと入れる。
事実としては、そのような行為は、
花の生命を絶っているのではないか?
と、思ってしまう自分もいるのですが…。
一日一花。
毎日ひとつづつ花を生け、それを日別で一年分収めたものです。
『形が良い』と、剪定はせずに、野草、または野花そのままで生けているものもあります。
写真からでも伝わる(写真だからこそ?)、生命力たるや、すごいものがあります。
前に出ること無く、後ろに下がることもなく、ただそこに存在する花たち。
花を(人間が)求める美として確立させる事は、それはもしかしたら人間の勝手なのかもしれない。
でもしかし、花器に生けられた花の美しさは、とても胸を打ちます。
『生ける』というのは、花に新たな生命を吹き込むことなのかもしれないな。
とも思いました。