
佐賀県唐津市で制作をされている、梶原妙子(かじはら たえこ)さんの作品が新入荷しています。
梶原妙子さんは、佐賀県唐津市を拠点に活動する陶芸家で、日常の暮らしに寄り添う器づくりを追求しています。
彼女の作品は、ろくろを使わず、板作りや手練りといった手法でひとつひとつ丁寧にかたち作られています。
時間と手間はかかりますが、その分、自由なフォルムと素朴な温かみが感じられる器に仕上がります。
代表的な『粉打ち』や『刷毛目』は、素朴でありながら多彩な表情を生み出し、それぞれに味わい深さと魅力的な個性が宿ります。
使うたびに少しずつ異なる表情に気づき、ふとした瞬間に楽しさや驚きが生まれる——そんな器です。
梶原さんは高校時代に陶芸と出会い、京都市立芸術大学で本格的に学んだ後、名工・市川廣三氏のもとで修行を重ねました。
その後、佐賀県唐津市にて独立し、家庭での日常使いから高級飲食店での使用まで、幅広く親しまれる器を手がけています。
「暮らしの中で愛でられる器たちを目指して…」というコンセプトのもと、作品づくりに取り組む梶原さん。
見た目の美しさはもちろん、使い勝手の良さにもこだわりが光ります。
「何だかちょっと面白いなと思って頂けましたら幸いです。」
そんなコメントの通り、梶原さんの作品には、作り手の楽しさがそのまま表れているような、ユーモラスで親しみのある雰囲気があります。
個性的でありながら日常にすっとなじむ器たちは、見る人・使う人の心をそっと和ませてくれます。
■経歴
1967年:京都市に生まれる
1990年:京都市立芸術大学卒業
1992~94年:市川廣三氏の元で見習い
1995年:佐賀県唐津市にて独立
1995年:現代茶陶展 入選
2001年:九州山口陶磁器展 第二位
2019年~:佐賀市にて作陶