こいずみ みゆき Koizumi Miyuki
埼玉県で作陶されているこいずみみゆきさん
こいずみさんの作品は、飾らないシンプルなデザインと柔らかな淡い色合いが印象的です。
『使い勝手の良い物を』
そんな想いを持って日々制作をされているとのこと。
その作品達は、洋食器を思わせるフォルムに、かたや和を感じさせる落ち着いた色味もあるので、洋食も和食も合わせやすく、日々の生活の中で使いやすさを含めた魅力を感じます。
片付ける時にはスタッキングができて、場所を取らないのも嬉しいポイント。
すっきりした形は女性も男性も気取りなくご使用いただけると思います。
使い勝手の良さと一言で言っても様々な要素がありますが、コイズミさんの作品は、
『シンプルである』
という事において、その使いやすさを感じます。
「古いものが好きで、もの作りの中にある普遍的なものをほんの少しでも残せたらいいなと思っています」
以前お話をした際にとても印象的だったのが、フランスでとても気に入った机を見つけたこいずみさん。どうしてもその机を持って帰りたくて、なんと机を分解して飛行機に載せ、日本で組み立て直したそうです!(机、見せてもらったんですが、古道具の部類に入るものだと思うのですが、確かにとてもいい感じでした。)
パッと実物を見てみると、とてもキレイにつくられた洋風の器なのかなと思うのですが、実際に手に持った時の適度な重さや、手触りの良さからは、ひとつひとつを手で確認しながら作っていくというものづくりの良さをとても強く感じることができます。
半磁器で艶やかな反面、土の柔らかな雰囲気から日本の風土を感じさせるところも、新しい形に変化していきながら日本の器の良さを繋いでいるようにも思えます。
- 経歴 -
1973年:
埼玉生まれ
1997年:
(財)陶芸文化振興財団教室講師
1999年:
全国陶芸財団展県知事賞
2004年:
日本装飾美術学校陶磁工房 研修課程修了
同校陶磁工房助手
2008年:
埼玉県越谷市内にて制作