益子陶器市に行ってきました

益子陶器市に行ってきました

益子の陶器市は春と秋の 2 回開催されていて、販売店は約 50 店舗、テントは 500 近く立ち並ぶとても大きな陶器販売のイベントです。

陶器だけでなく、硝子製品や木工品、その他の日用品などさまざまなものが販売されていました。飲食店や地元の農産物などを販売しているお店もありました。

益子の陶器市

出店数が多いので、1 日で見てまわるのは難しいかもしれないと思うほど。

実際に何日かにわたって通われる方も多いそうです。

春夏合わせると 60 万人ほどの人出があるそうで、私たちが行った日もたくさんの方で賑わっていました。

ほとんどのテントでは作家さんや職人さんが直接ご自身の作品を販売しているので、作品の魅力を直接聞き、触れながら自分だけの気に入った作品を購入できます。

こいずみみゆきさんのお店

こいずみみゆきさんのお店

シンプルで丁寧な作りのこいずみみゆきさんの器です。 (お取り扱いをさせてもらえる事になりました!)

とても素敵だったので、写真の掲載許可をいただきました。

すっきりと綺麗な形で落ち着いた色合い、そして柔らかい印象が魅力的でした。

自分用にも来客用にもお洒落に使うことができそうだなと思いました。

こいずみみゆきさんのお店

ご本人は謙遜されていましたが、とても丁寧に作られています。

木工房玄さんのお店

木工房玄さんのお店

当店でも取り扱いさせてもらっている、木工房玄さんです。

代表の高塚さんは、今は栃木県で作品を作られているのですが、奇遇にも修行時代は当店がある東京都の立川市に住まれていたらしく、当時を懐かしそうに話していました。

いわゆる叩き上げ、実践で技術や作品に対する姿勢を身につけられて来た方なので、すごく優しい方なのですが、ご自身の経験からか、仕事に対する厳しさというものを感じる場面もありました。

スタッフさんも2人一緒に来られていました。

作品はパン皿が人気で、高塚さんが考えた(!)蜂の巣彫りという彫り方で作られています。

非常に細やかな作りで、愛着を持って使うと経年変化でより良くなっていきます。

原村俊之さんのお店

原村俊之さんのお店

6月から取り扱わせていただく予定になっている、原村俊之さんの器です。 *取り扱いを開始しました!

ワンポイントで入った可愛らしい絵付けは、原村さんのおくさまが入れられているらしく、うつわの雰囲気によく馴染んでいます。

原村さんの作品は、以前購入させてもらったことがあり愛用しているのですが、磁器質の器は電子レンジなどでも使えますし、なにより丁寧に作られているので持った時の感じが磁器なのに冷たくなく、気持ちよく使えます。

器にはとてもこだわりを感じますが、原村さんご本人はとても気さくな方で、使う人の事をよく考えられている方という印象です。

原村俊之さんのお店

八角皿です。縁取りの色がアクセント。

原村俊之さんのお店

絵付けがなんとも可愛らしい。揃えたくなります。

原村俊之さんのお店

カップへの絵付けが多いそうですが、お皿にも絵付けはあります。

自分は鶏がお気に入りです。

路面に飾られた陶器

路面に飾られた陶器

そこかしこにお店が出ているのですが、移動の途中にもとても良さそうな、目を引く陶器が飾られていました。

路面に飾られた陶器

風合いも、中央の模様もとてもかわいらしい一品。

どんな人が作ったのか知りたい…

登り窯を拝見

登り窯

益子焼が有名な、陶器の産地であるだけあって登り窯がありました。

建物には”大誠窯”という文字。

奥に進んでいくと…

登り窯

登り窯がありました。 炉内を仕切り、温度を高温に一定に保つために斜面に作られています。

中には数多くの陶器が入っています。

川尻製陶所さんのお店

川尻製陶所さんのお店

沖縄で修行後、今は益子で作陶されている川尻さんにも合ってきました。

ご両親も陶芸家で、川尻さん本人も自然と陶芸家を志すようになったそうです。

益子の土を使い作られた作品は、可愛らしい形やモチーフが多いのですが、その作りは確か。本当に丁寧に作られています。

あえてざらつきを残して作られた作品もあり、その長く使うほど魅力をます風合いは当店でも人気です。

川尻製陶所さんのお店

調味料などを入れる保存容器です。

釉薬を塗らずにそのまま焼き上げる焼き締めによって、このような風合いになります。

焼き締めは吸水性がよく、塩などが固まらず、使いやすい状態に保ってくれます。

川尻製陶所さんのお店

並べられたカップなど。どれも、可愛らしい形です。

益子陶器市に行ってきて

益子陶器市に行ってきて

一日かけて益子陶器市を楽しむことが出来ました。

こうして一日まわるだけでも、それぞれの方がそれぞれの思いを持って、本当に多種多様な作品を作られているなと思いました。

ただ、あえて言えば、それらの作品はどれも、すぐに飽きたりして簡単に消費されてしまう物ではないという気がします。

皆さんが自分の目で見て、触って、または作家さんの話などを聞き、自分で気に入ったものを購入されていました。

今は手づくりのものが流行っていると実感されている方も多いと思いますが、その手づくりの物さえも今はインターネットで購入できます。

そこであえて、実際にその場に足を運び、選び、購入する。そういった体験を含めた良い意味での”消費”というものを自分なりに見つめなおす事ができました。

そんな事をなんとなく考えましたが、自分が言うまでもなくとても人気のイベントですし、純粋に楽しいです。

美味しい食べ物もありますし、自然もあります。

是非機会があったら足を運んでみてください。