町田裕也さんにお会いしてきました
こんにちは。
今回お邪魔させていただいたのは、埼玉県の所沢市にある町田裕也さんの陶房です。
町田さんの作品は、雑司が谷の手作創り市や、益子陶器市などで、当店をオープンさせる前から拝見していました。
その優しい佇まいや日常使いしやすい器のラインナップに、ぜひ当店でも取り扱いを…と思いながらも、オープンから早数ヶ月…。
やっとオープン後のバタバタがひと段落したところで、(満を持して!?)今回お声をかけさせていただくことに。
町田さんにはご快諾いただき、ご挨拶も兼ねて陶房まで訪ねることになりました。
畑や木々の緑に囲まれた場所に陶房はありました
茨城県笠間で修行をしたのち、地元の埼玉県所沢市で開窯された町田さん。
最寄りの駅までご夫婦で迎えに来ていただき、車を走らせ15分ほど。
ビルが作る街の景色が田畑や木々の緑に変わってきて少ししたところに、町田さんの陶房はありました。
陶房の周りには広々とした畑があり、聞けば町田さんご自身の畑とのこと!
里芋や人参などさまざまな野菜を作っているそうです。
多彩な器が並ぶショールームにて
陶房の隣にあるショールームも覗かせていただきました。
フチが青く彩られたマグカップ、食卓に映えそうな黄色の器、味わい深い貫入がはいった小鉢…
きれいに並んだ器はどれもシンプルながら温かい雰囲気を纏っています。
町田さんの器ならではのこの雰囲気は、どうやって作られるのでしょうか…?
自分と作る器との距離感
「以前は展示会などによく行っていましたね。
コレがいいな、アレもいいな…なんていう感じでいろんなものを見てきました」
「カタチ、質感、自分もいつかどこかで見たものを踏襲している部分はあると思います。
でもただ似せるというわけではなく、そこから自分自身で、自分なりの**”ありそうでないもの”**を作るように心がけています」
ー **”ありそうでない”**という言葉、町田さんの器にとてもしっくりきますね。その意識はどこから生まれたものなんでしょう?
「”今の時代”、**”今の流行”というのは、世の中にどうしてもありますよね。 自分が作りたいモノとその”時代”が一致すれば、それはいいことだと思います。 ただ、そうではない場合もあるわけで…。その場合は、”時代”**を考えて作品を作るというのも大事だと思っています」
ー 時代に近づきすぎても、自分に近づきすぎてもあまりよろしくはないということでしょうか?
「そうかも知れないですね」
同じものは同じように
丁寧に作陶し、作品と程よい距離感を保とうと努めている町田さん。
「決めた型に関しては、なるべく同じように作るように心がけています。神経質というわけではないですが…(笑)」
「同じ型の器の差異を**"一点物"、"手作りならでは"**と言ってしまえば簡単です。」
「手作業でも同じものは同じように作る努力はしたいと思いますね」
モノを創るというのは、自我や、環境など多くの事と自分とで対話していく作業なのかなと思いました。
作業場も覗かせていただきました
「あまり綺麗ではないですよ…(笑)」と言いながらも、快く見せてくださいました。
「今日は涼しくてよかったです。日が照ると、中はすごいことになるので…」
ところせましとたくさんの器が置かれています。
この器たちがショールームに並んでいたような色とりどりの器になっていくんですね…!
いたるところに陶器があります。上の棚にもびっしり。
改めてショールームを拝見
どれも欲しくなってしまって、困ったものです。。
大きめの花器。
花と陶器がすごく良くマッチしています。
最後に
迷いに迷って、2つ器を購入させていただきました。さっそく我が家で活躍してくれています!
町田さん。奥様。お時間いただきありがとうございました。
順次、町田さんの器を販売していく予定ですので楽しみにお待ちください。
おまけ
町田さんが自宅の土地で作られている、ゴーヤ。
ゴーヤって熟すとオレンジになるんですね。。