
茨城県でガラス作品の制作をされている、栗原志歩さんの作品が入荷しています。
栗原志歩さんの作品は、水の流れや泡を繊細に表現した、洗練された美しさが特徴です。
器の表面に施された気泡のデザインには、2つの異なるアプローチが見られます。
1つは、流れるような曲線を描く大きな気泡。
水の動きそのものを閉じ込めたような、ダイナミックな表現です。
もう1つは、水中にきらめく無数の微細な気泡。
自然の偶然性を思わせる、繊細で心地よい配置が特徴です。
これらの気泡は、清涼な透明感と、どこか懐かしい安らぎをもたらしてくれます。
食卓に迎えれば、日常の食事が特別な時間に変わります。
野菜の瑞々しい緑、お魚などが、器の透明感と気泡の模様によって一層引き立てられます。
お料理の魅力を引き出しながらも、主張しすぎない絶妙なバランス。
季節の移ろいとともに表情を変えるお料理のように、栗原志歩さんの器もまた、使用される方の使い方や気分次第で無限の可能性を秘めています。
日々の食卓で、その洗練された美しさと機能性をお楽しみいただければ幸いです。
■ 略歴
明星大学日本文化学部造形芸術学科ガラス専攻卒
吹きガラス工房で制作アシスタント業、兼吹きガラス教室講師をいくつかの工房で経験後、器を中心に自らの制作活動と発表活動を始める。
百貨店や、ギャラリー、器屋、野外イベントなどに出展
2007年:制作活動・発表を開始
2016年:独立
2021年:築窯