沖澤康平 Okizawa Kohei
沖澤さんの作品は、無骨さと繊細さが折り重なっているような、不思議な佇まいを持っています。
「透明なガラス器には、色を入れる楽しみがあります」
飲み物を入れ食べ物を入れ、時には昼下がりの窓際で、時には深夜に一人で一息つく時に。
季節や入れるもので、沖澤さんの作品は、その時々の色を映し出します。
「日々の食卓を彩り、季節ごとに変わっていく空気まで映している気がします」
「手にした人のその日を映すガラスになればいいなと思います」
手にとってみると、意外なほどしっかりとした厚い作りでとても安心感があります。
実際にお会いした際の印象は、非常にナチュラルな姿勢でものづくりをされているなあ、ということ。
自然に作るから、自然な佇まいの作品ができるものなのかな。とお話を聞いていて思いました。
沖澤さんの作品が持っている、自然で、使いやすそうで、肩肘張らないその美しさは、日々の中で使っていくとより色鮮やかになっていくと思います。
略歴
1972年:
広島県生まれ
1994年:
石川県能登島カラス工房でガラスを学ぶ
1995年:
愛知県瀬戸市の硝子、陶器の会社に入社
2003年:
岐阜県高山市に工房(8823/glass work)を開設