馬渡新平 Mawatari Shinpei
ヒビ粉引きの器が代表作の馬渡さん。
馬渡さんの作る器は、古風で力強い中にも、新しさや温もりを感じさせてくれます。
「これだけ作っていても、大きなヒビが入ってしまうことがあるんですよ
そのようなヒビが入ると、その品はお客様にお届けすることができません。
自然のモノを使い、自然のままに。
同じように作っても、一つ一つのヒビの入り方は異なってきます。
一つ一つが違う。出来上がってみないと分かりません。
自然に任せることで生まれる、ヒビの表情の違いは、馬渡さんの作品の魅力です。
「粉引は昔からある技法なんですよ。自分はそれをなぞっているんですが、そこに、自分なりの何かを込められればと思っています」
古い技法をなぞりながら、何を思い、どんな土を使い、釉薬を塗り、そして焼くのか。
揺るぎない軸を持ち、絶えず何かを変化させながら、馬渡さんは作品を作り続けられています。
1976年 :
埼玉県生まれ
1981年 :
札幌市に移住
1999年 :
富山大学工学部機械システム工学科中退
京都伝統工芸専門校入学
2001年 :
卒業後、萩焼松野緑栄窯にて2年間修業
2004年 :
札幌で作陶を始める
2007年 :
小樽市忍路に移転
2012年 :
秋田県美郷町に移住
2015年 :
北海道余市郡に移住