コウノストモヤ Konosu Tomoya
茨城県で作品を制作されているコウノストモヤさん
ご本人は、ラフさというよりプロダクトのような作品を目指されているとのことです。
実際にその作品を拝見しても、木が持っている、生命力のような核だけを残しつつ、できるだけ使いやすいように、限界まで削ぎ落として加工をしているような印象を受けます。
「”人間味” を残さぬよう、心がけて製作しております。」
一瞬、驚いてしまう言葉です。が、それはもちろん、画一的にモノを作るということを意図してはいないようです。
「手作業をしている以上、個性を出そうと意識せずとも一つ一つ、しっかり向き合いながら製作していれば、手仕事の良さが残り、それが作り手の個性となると思っております。」
出来上がった作品の姿かたち、使い勝手を味とせず、木という素材をコントロールし、人が使うという用途に合わせて作り上げていく。
コウノスさんの言葉からは、創ることへの、そんなストイックさを感じます。
ご本人にお話を伺った時、とても印象に残った言葉があります。
「昔に、自分がつくったものを見るのは怖いですね。
壊れていないだろうか?使いづらくなっていないだろうか?
例え、5年前につくったものでも、ダメになってしまっていたら、その作品は自分がつくったという責任があります。」
わたしは、その話を聞いたときに、感動してしまいました。
「ある意味、”人間離れした” モノづくりを目指しております。」
そんなコウノスさんが創られる作品は、とても人間味に溢れていると言えないでしょうか。
- 経歴 -
1977年生まれ
約9年間、アンティーク家具店にて家具製作と修復を学ぶ。
2011年:
chakka-chakka.jp 設立
2014年:
いばらきデザインセレクション選定(作品:kakoi stool)
- 展示会 -
2011年~
展示多数