菊池麦彦 Kikuchi Mugihiko
「天然素材の漆を使って、器やお箸、アクセサリーなどを製作しています」
「普段使いとして使いやすくモダンなデザインを心がけています」
「また、仕上げには日本産の漆を使用していますので安心してご使用いただけます」
漆という素材に対して私たちが抱く印象というと、値段が高い、扱いが難しい、好きなデザインのものが無いということが多いのではないでしょうか。
菊池さんの漆器は、シンプルで使いやすく無駄のないデザインで、従来の伝統的な朱や黒だけに留まらない色使いや変り塗りの技法は、塗料として古来から使われてきた”漆”の魅力を漆器から離れつつある現代でも再認識させてくれる美しさがあります。
お箸や器など口に触れるものを安心して使っていただくために、貴重な日本産の奥久慈漆を特に仕上げに使用することにもこだわられています。
「お手入れが大変というイメージがありますが、毎日使っていても壊れない丈夫な素材です」
「電子レンジや食洗機には使用できませんが、いつも使いの陶磁器と同じように使っていただいて大丈夫です」
「長年使うと傷みが出てきますが、修理をしてまた長く使えるのが漆器の良さです」
使うほどに発色が変わっていき、一生もので楽しめるのも漆器の長所です。
高価で特別なものというイメージですが、捨てたり買い換えなくてよく、毎日使うことを考えるとそこまで高価にはなりません。
ご飯を美味しく感じたり、大切なものを保管したり、漆器を使ってみると手にしてよかったと思える瞬間に必ず出会えると思います。
菊池さんは、壱木呂の会という日本産漆の保全と普及を推進する会の会員で、植林活動などの日本産漆を守る活動もされており、”漆”という素材がより身近なものとして、そして安心して使ってもらえるように漆の生産から製作まで関わっていらっしゃいます。
当店では取り扱っておりませんが、菊池さんの漆塗り釣り具もご本人の好きが高じて製作されるようになったというだけあって、見た目の美しさと機能美を併せ持ちとても魅力的です。釣りが好きな方にもぜひ知っていただきたい作家さんです。
- プロフィール -
漆芸家 菊池麦彦
奥久慈漆組合 組合員
NPO法人壱木呂の会 会員
- 略歴 -
1985年:
埼玉県さいたま市生まれ
2010年:
東北芸術工科大学美術科工芸コース漆芸専攻卒業
茨城県常陸太田市に陶・漆工芸 麦工房を新設
2011年:
常陸太田市に麦工房漆林を造成
2014年:
さいたま市岩槻区に漆アトリエを新設
- 受賞 -
卒業制作LURE BAG 優秀賞
日本漆工協会奨学賞
50回日本クラフト展入選
天賞堂時計文字盤コンテスト入選
- 展示会 -
東京芸術劇場ギャラリー グループ展
自由が丘古桑庵 2人展
浦和 楽風 2人展
常陸太田 麦工房 個展 毎年
新宿伊勢丹 壱木呂の会展
常陸太田梅津会館 壱木呂の会展
水戸 工芸ギャラリー桃花堂 2人展
金沢 しいのき迎賓館 天賞堂時計文字盤展
青梅 釣具店甲州屋 和の釣り道具展
- イベント、教室 -
壱木呂の会、茨城県、奥久慈漆振興会 漆植林事業生産者
日本橋エリア日本酒利き歩きイベント 出店
金継ぎ教室
茨城麦工房、麦工房さいたまアトリエ、ギャラリー緑の、工芸ギャラリー桃花堂
うるし教室
麦工房さいたまアトリエ