伊藤亜木 Ito Aki
ガラス作家の伊藤亜木さん。
再生ガラスを用いた作品は、淡く自然な色合いでどこか懐かしさを感じます。
水色のものは窓ガラスから、透明なものは蛍光管から作られていて、使えなくなったガラスだったことは嘘のように、柔らかで優しい雰囲気の器やアクセサリーに生まれ変わっています。
もともと気泡の入ったガラスが好きだったという伊藤さん。
ガラスの中でキラキラと綺麗な大小たくさんの気泡が、作品の特徴と言ってもいいかもしれません。
小さな気泡は偶然入るもの、大きな気泡は意図的に入れているそうです。
まるでソーダ水のように爽やかで涼しげな印象があって、お料理や飲み物をさりげなく演出してくれます。
作品を作るための窯もご自身で手作りしているもので、”吹きガラス”の手法でひとつひとつ制作をされています。
丸みと厚みがあり、ぽてっとした形も可愛らしいのですが、軽さと口当たりの薄さなど、使うことを考えて作られていることも魅力です。
また、伊藤さんのガラス作品はただ眺めているだけでも心持ちがすっと軽くなるようで、インテリアとしても、とてもおすすめです。
- 経歴 -
1972年
東京生まれ
1995年
セツ・モードセミナー卒業
1998年
(株)井田硝子入社
2001年
フリーで活動 硝子と布物の製作
2006年
茂木町に移住・築窯