樋口萌 Higuchi Moe
樋口萌さんの作品たちは、アンティークのようなしっとりとした雰囲気と、女性らしい繊細さが同居しているように見えるのが魅力です。
落ち着いた色調とシンプルなカタチが特徴で、どのような空間でご使用いただいても、自然と調和します。
「染付で唐草文様を描いた器を主に制作しています。」
描かれた唐草文様の風合いは、飽きることなく、時を超えて愛され続ける伝統美を感じさせます。
「高台部分に縄目文様を施すことで、ひとつの器の中で印象の変化が感じられるようにしています。」
その縄目文様が器に静かなアクセントを加え、さらには、日常の中で使用していると、経年とともに、さまざまな表情を楽しめるのも魅力となっています。
「手に取った時、表目にはベーシックな印象の器が裏返したとたんにドキッとするような、素材の面白さを感じてもらえたらと思います。」
飽きのこない落ち着いた風合いと、眺める視点で異なる表情をみせる面白み。
そういった要素に加え、時とともに変化を見せていく魅力を備えた樋口さんの作品たちは、末永くお気に入りの一品となってくれる作品になるのは請け合いです。
1983
三重県生まれ
2007
京都造形芸術大学卒業
2008
多治見市陶磁器意匠研究所 セラミックスラボ卒業