播州刃物 Bansyu Hamono
「現在の兵庫県南西部『播州』に昔から根付く金物産業は、 刀の鍛造が元々の始まりだと言われています」
播州刃物。その名の通り、兵庫県の播州で制作されている作品は、熟練の職人の方たちの手で、一つ一つ作り上げられています。
そして、その切れ味には感動を覚えるほどです。
「約250年間、お客様のご要望にお応えしてきた結果、様々なデザインが生まれました」
多様な用途別に制作された作品は、どれもが長い間、変わらない無骨さと、新しいデザイン性の両面を持ちますが、実際に手にとって使うと、その受ける印象は、長く使えて切れ味を第一とする、愚直に機能性を求めて制作されているという感覚です。
「研ぎ直しのご要望にもその刃物をこしらえた職人自らがお応えして参りました」
「職人とお客様の手と手の間を何度も渡ることで 末永く刃物を使っていただけます」
ぜひ手に取っていただきたい作品です。
- 歴史 -
播州は、1200年~1300年ほど前の奈良時代から豊かな穀倉地帯として献上米などを生産しており、近辺で砂鉄もとれることから、鎌・鍬などの農具鍛冶も発達しました。
また、400年ほど前、豊臣秀吉が三木城攻めの際、刀鍛冶を多く招いたことから、周辺の鍛冶技術がさらに発展しました。
現在では様々な刃物が製造されていて、長きに渡り、お客様の要望に応えしてきた結果、様々なデザインが生まれました。